SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
私の自宅は隣駅。
車はグルリと駅前のターミナルに入って、迂回した。


駅から近い大通りのタイムズに車を停車させる。



「高級車…こんな場所に停めていいんですか?」


「仕方がないだろ…店には駐車場がないんだ」


「…はぁ」



私は専務の背中に付いていくだけ。


専務は私をどんな場所に連れて行ってくれるんだろう…




「!!?」


この通りには同級生で幼なじみの営むラーメン屋があった。


名前は古泉秦多(コイズミシカナタ)

彼は中学時代はヤンキーだった。

卒業後は改心して、お父さんのラーメン屋に弟子入り。


彼の開店させたラーメン屋『龍宝』は、お父さんのラーメンの味を受け継ぎ、暖簾分けした唯一の店。







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