SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
やっぱり…龍宝ラーメンは美味い。


リピーターとしてまた来て食べたくなる味だけど。


秦多に会うのは嫌だった…



店を出て、タイムズに向かう。



夜の闇が深まり、大通りのネオンが眩しく見える。
行き交う人の量も増えていた。




二人の気まずい雰囲気が伝染したかのように、俺たちの間にも気まずい雰囲気が漂う。




「なぁ?蘭莉」



「何ですか?」



「…秦多とは唯の幼なじみか?」



「あ…いえ」



俺がいちばん、恐れていた予感が的中した。



「付き合ってたのか?」


知るのは怖いけど、どうしても知りたかった…


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