SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
克己は私が玄関に置いてきた荷物を取りに行ってくれた。



私は力なくベットに腰を下ろした。


一人で広すぎるダブルベット。



私の自室のパイプベットのように軋んだ音はしない。


フカフカとキモチのいい座る心地が睡眠作用を齎した。




克己と一緒に居ると心臓がドキドキし過ぎてハレーションを起こす。




「ほら」


克己が私のボストンバックを持って戻って来た。



「ありがとう」



「俺は一番の奥の部屋に居る」



「はい」



「…じゃあ~おやすみ」


克己は身体を屈めて私の額にチュッとおやすみのキス。


私は思わずキスされた額を手で押さえた。



「…甘いのは嫌いか?」


「…好きとか嫌いとかじゃなくて・・・」



昨日まで苛めるだけの人だった人が…。

今日から私の彼氏なんだから…戸惑いが多いだけ。


「…俺は甘い方が好きかもしれない…二人の時だけの限定だけどな」


「…そうですか」


「だから、お前も俺に合わせろ…これこそがお前にだけに課せられた業務命令だ」



「ええ~っ!?」











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