SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
私は朝食を作ってもらって恩を仇にして返すみたいだけど、思わず笑ってしまった。



「笑うなよ!!」


克己は顔を赤くして向きに怒った。



「ゴメンなさい…つい…おかしくて」



「…店じまいで入ったショップの売れ残りのエプロンだったんだ。仕方がないだろ!!」
丁寧な言い訳がまたまた、笑いを誘う。






「いいから早く…食えよ」


克己は無造作に掛けたウサギ柄のエプロンを手に持って、私の見えない場所にエプロンを置いた。




私はバターのついた厚切りトーストを齧る。



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