あしたのみらい
次の瞬間。

……――パチンッッ――。

クラスが沈黙に包まれた。

だって、碧ちゃんを叩いたんだもの、先生が――。

「――ヒックヒック……痛いッ」

みんな碧ちゃんの席へと群がってゆく。

私はその様子をただただ見つめていた―。

また記憶の破片が…出てきて―ッ。

『〇〇ッ!!大丈夫ッ!?』

〇〇…?誰―?

あっ…。そうだ、ケンカの原因が―。

私が車にひかれかけて、駆け寄ってきて―、それで何で見てないのよ、てお母さんがお父さんに怒ったんだ。

「痛いッ……痛いよぉッ―~ッ」

「大丈夫!?」

「先生!何て事するんですか!」

「あ、い、や、その―」

先生はすっかりしどろもどろ。

「――痛いよぉッ…」

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