あしたのみらい
言葉となって出てきた。

「何でッ、何でお父さんは返事してくれないのッ!?お母さんみたいに返事してくれたっていいでしょッ!そんなに私の事どーでもいいのッ!?」

私は一気に階段を駆け上がる。

        
階段の一段一段に、涙のあとを残しながら……。

バタン。

ベッドに飛びつく。

ただひたすらに泣き叫んだ。

…あんまりだよ。

何で、何でなの―。

コンコン。

「未来?未来~、どうしたの?」

―っ、どうもしないよ。

「何でもない」

「…ふーん……じゃ何で怒ってんの?」

「怒ってないッ!」

「あっそ。おやすみ」

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