あしたのみらい
ガシャンと自転車置き場に突き放す。鍵をかけた。

ウィーン……


孝一くんの部屋を聞き、階段を上がった。


ドアノブに手をかけて、考えた。

帰ろうかな。

今の私のような弱さを見せたくない…。

帰ろう、うん。

―と思ったら。

ゴンッ!

「痛ッ!!」

ドアが開いて、孝一くんが立っていた……。

「こ、ういち、く…」

どうしたの、と聞こうとして声を抑えた。

孝一くんが、怒っているように見えたから。

「……え、ど、うし…」

「昨日、来なかったよね」

「……え」

「そ、昨日」

「だって、え」

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