あしたのみらい
欲張りなのは分かってるから。

ずるいのも百も承知で言ってるんだよ。

だから―。

神様、一生のお願い。

私と孝一くんの思い出を、振り返ってもいいですか?

―いいですか?


私は、自分の部屋で孝一くんとの思い出を振り返る。

出会いは、孝一くんが私の絵を褒めてくれたことだったなぁ。

カッコよかったけど、恥ずかしくて逃げちゃったんだ。

でも、今になってみると、懐かしい思い出になってるから、不思議。

あんなに絵を描いてるのが好きだったのに、

気付いたら孝一くんと一緒にいるのが

一番大切で。

一番短くて。

一番かけがえのない大好きな記憶だよ。

孝一くん。

―大好きだよ。

今でも。

ううん、
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