あしたのみらい
私はちょっと浅代さんが気になった。
こんなにまわりがしゃべってても、流される事もない……。
カッコいい…。
「今日の始業式は、なんという有り様ですか!あんなに話す3年生初めてですよ!?」
古田先生の怒りがこだまする中で、みんなしらけた顔で手紙をまわす、小声で隣の子と
おしゃべり、窓の外の景色に目をやる……。
集中力なさすぎ!
ある意味尊敬するよ―。
浅代さんは、先生を見すえながら、みんなのやる気のなさにいらだちを覚えている様子。
長かった先生のお説教も終わり、新しい教科書、参考書の山を配る作業も終盤に突入。
私は、浅代さんの事で頭はいっぱいだ。
そんな気持ちでボケェっとしているとドスンと机に何かが乗る。
『これ一冊で受験対策!OO出版の高3用復習ドリル』の山だった。
何それ。
そんな間にも、浅代さんは早速、教科書や参考書をてきぱきと後ろに回しながらフェルトペンで名前を書いていく。
やっぱ尊敬するならこっちだよ―。
こんなにまわりがしゃべってても、流される事もない……。
カッコいい…。
「今日の始業式は、なんという有り様ですか!あんなに話す3年生初めてですよ!?」
古田先生の怒りがこだまする中で、みんなしらけた顔で手紙をまわす、小声で隣の子と
おしゃべり、窓の外の景色に目をやる……。
集中力なさすぎ!
ある意味尊敬するよ―。
浅代さんは、先生を見すえながら、みんなのやる気のなさにいらだちを覚えている様子。
長かった先生のお説教も終わり、新しい教科書、参考書の山を配る作業も終盤に突入。
私は、浅代さんの事で頭はいっぱいだ。
そんな気持ちでボケェっとしているとドスンと机に何かが乗る。
『これ一冊で受験対策!OO出版の高3用復習ドリル』の山だった。
何それ。
そんな間にも、浅代さんは早速、教科書や参考書をてきぱきと後ろに回しながらフェルトペンで名前を書いていく。
やっぱ尊敬するならこっちだよ―。