あしたのみらい
私の席に近づいてきた。

画鋲を投げ続けるクラスメートの腕をつかんだ。

振り向いたクラスメートの腕はまだ離してない……。

「アンタら、バッカじゃないの?」

冷めた声で突き放すように言ったそれは、

みんなを驚いた顔にさせた。

これでもかっていう位強い睨みをみんなに向けて…。

「チッ。何だよ!」

自分の行動を邪魔された悔しさから、浅代さんを突飛ばして自分の席へ戻っていったクラスメート。

突き飛ばされても特に何も言わず、キッとみんなに睨みをきかせた。

「浅代さん、ありがとう、ございます」

言葉を繋げてお礼を言う。

「あなたも自分の意見ぐらい、ちゃんと言えるようになりなさい」

そして、私は深々と頭を下げる。

「はい!すみませんでした」

どうして同級生に敬語を使ってしまったんだろう。

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