あしたのみらい
「…何か、言えよ」

言えないよ__。

『ごめんね』ばっか言っても青井くんの傷は消えないんだって。

わかってるんだけど。

「…ごめんなさい」

本当に__。

「許して__、とは言わないよ?青井くんの傷、私が付けたのとおんなじだよね。でも__。ただ、謝らせて。ごめんねっていわせて__」


気付いた時には__。

私の体は青井くんに包まれていた。

「…青井くん?」

私を守ってくれた体は、とってもとってもたのもしくて。

「私と…。お付き合いして下さい」

自然とそんな言葉を言ってしまったくらい、気になってた存在。

でも、私は。

佑介くんにばっかりかまってて。

「もちろん」

青井くん!

「ありがとう」

うれしい。

心の支えになってくれる。

たのもしい人ができた。

「ありがとう」
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