あしたのみらい
!?な、なに!?慌てて顔を黒板の方へ動かす。

一番前の席の、北谷碧(きたたにみどり)ちゃんが体をよじらせ、先生から体を避けている。

先生は慌てた顔で碧ちゃんを掴む。

「ヤッ!やめてッ!!触るなジジイッ!!」

ジジイって……!

碧ちゃんはいつも優しくて、みんなの分のノートを集めてあげたり食器を下げてあげたりして、リーダー的存在な女の子。

そんな碧ちゃんが、ジジイって…。

「おいコラッ!ジジイ言うな!失礼だろうが!」

今、状況が分かった。

先生が碧ちゃんに触ったんだ。

あんなことやそんなことじゃなくて、きっと触っただけだったのだろう。

「イヤッ!離してよッ!変態ッ!!」

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