蝶に花を。
日も、傾き始めた頃。

ミオは腰をあげ家に帰ろうとしていた。

だか。

『…は?』

クンッと服が引っ張られる。

歩く方向とは逆に。

と言うことは…ベンチに服が引っ掛かってるのだろうかとゆるりと視線を後ろに向けた。

そこには。

ミオの服を掴み、じいっとミオを睨んでいる男がいた。
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