RAMS
~柚萌~



「あたしが本命?もう本命になれた?」もう何度目かの問い。

それに蓮は曖昧に答え、またあたしにキスをする。

ごまかすように...


あたしが欲しいのは、キスなんかじゃなくて「好き」って「愛してる」って言葉なのに。

でもあたしは蓮を拒むことができない。



今日もまた同じ。と思っていた。

蓮の唇が離れた時、あたしのケータイが明るく着信を告げた。


ディスプレイには『りい』という文字。
なにも考えず、あたしはそれにでた。


「どうしたの?」



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