RAMS
~柚萌~


今の絶対りいに聞こえた。どうしよう。


そんなことを考えていると、ドアにりいのすがたがあった。

昔から家族ぐるみで仲がいいため、母が入れたのだろう。


「柚萌...」

そう呟いたりいにあたしは言った。

「ねぇ。あたしたちはもう元に戻ることはできないの?」

「何言ってるの?それを壊したのはあなたでしょう?約束を破ったのもあなたなのだから。」




「貴方のすべてを奪ってあげる。何もかも」




そう言ったりいはいつの間にか手に刃物をもっていた。


「りい!何する気?!!」

そう言った瞬間にはもう、りいは自分と蓮を“それ”で切りつけていた。
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