霊安室の恋人


「ここ切って、動脈に注射針刺して、大量に血を出して教室に散りばめたんだ」
「何やってんの...!?あんた何したかわかってんの?」
「血を散りばめた。そんだけ」

「明日謝りなさい!!あんた下手すりゃ退学だよ!?お父さんがなんて言うか!!」

「親父なんか知らねーよ!あんな奴あたしの父親じゃねー!」

「っ......そうだよね。だけどさ、うちが大学行けなかったからまなみには行って欲しいって」
「行かねー。」
「また捨てられるよ?」
「いいよ別に」
「でもうちはまなみの身方。まなみは大切な妹だからね。」
「はいはい。帰っていいよ。」
「わかった。じゃあまた明日来るから」
「はいはい。」
「じゃ」
ガラガラ...バタン


捨てられるのは慣れた
人間なんか大嫌い
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