あの日に戻れたら・・・


・・・塾・・・

「っあ!杏奈!」
「・・・」
「あーんーなぁー?」
「話しかけない方が良いよ・・・」
「何で? 私、杏奈の事好きだし・・・友達になりたい・・・」
「・・あなたまで、苛められるから・・・」
「関係ないよ! 誰が誰と友達だって関係ないでしょ?とーにーかく、私は杏奈と友達になりたいの!」
「・・か、勝手にすれば・・・」
「本当!嬉しい!やったー」
「名前・・・」
「っあ、まだ言ってなかったね・・・ 鈴木亜美です。宜しくね」
「よろしく・・」
「杏奈って、クール?・・・」
「知らない・・・」
「もしかして・・ツンデレってやつ?」
「っは? 何それ・・・」
「何か、いつもはツンツンしてるのにある時にデレルんだって」
「何それ・・・」
「まぁ、いいじゃん」

私にとって、初めて"友達"ができた・・・
最初は、"友達"なんて・・・って思ってた。
でも、亜美の存在は次第に大きく大切な存在になっていって・・・
私も"大好き"に、なった・・・

・・・月曜日・・・

「おはよ!杏奈!」
「おはよ・・・」
「そういえば、杏奈は彼氏いないの?・・・」
「・・・」
急に、大きい声で言われた・・・
普通、私の噂は広まっていて周りから批判の声と差別の目で見られているから亜美も知ってると私は思ってた。
すると、背後から・・・

「っふ・・・ははは・・鈴木さんこの子の事何にも知らないの?」
「こいつ、毎月事に男変えて、遊んでる「・・だから? 私は、杏奈に聞いてるの」
「・・・ま、まぁ、せいぜい友情ごっこでもしてれば?」

そう言い残すと、女子たちはどこかに行ってしまった・・・

「杏奈、大丈夫?」
「・・・っあ、うん・・・」

この時、亜美は軽蔑する訳でもなく私に救いの手をだしてくれた・・・

「・・ありがとう」
「いいよ! それより・・・杏奈・・・さっきの本当?」
「・・・うん・・・」

軽蔑される・・そう思った瞬間・・・

「何があるか分かんないけど・・・そうしざる終えなかったんだよね・・? みんなは、あんな事言うけど私はいつでも、杏奈の味方だよ!」

最初は、正気か?って思った。でも、この、言葉を聞いた瞬間妙に心に響いた・・・

「亜美・・・」
「うん?」
「あ、ありがとう!」
「いえいえ。少しずつでもいいからもっと杏奈の事、知りたい・・・」
「うん・・・」
「今日の、この話も・・もっと、もっと知りたいし・・杏奈の話したいタイミングでいいから少しずつでもいいから話して・・・?」
「分かった」
「よーし・・・今日、今から暇?」
「塾だよ・・亜美・・・」
「っあああーーー忘れてた・・・」
「おいおい・・・」
「杏奈が、笑った!」
「っえ?」
「初めて見た」
< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop