天使たちの過ごした日々【神前悧羅学院】
焦ってどうする?
私は何をしている?
まだ革命の扉を開くことさえ出来ていない。
だが革命の鐘は静かに響き渡る。
「紫」
「彩紫、大丈夫だよ。
今週末、綾音の親族会議がある。
私はそこで今日話した全てを話す」
「……そうか……」
私が思い描く全てを語る。
革命の扉がその開く瞬間を待つと言うなら、
私がそれを迎えに行くまで。
革命はこれからだ。
ゆっくりと確実に一歩一歩踏みしめていこう。