あの加藤とあの課長
時折源をいじりながらケーキを作り上げた。
生憎、24日と25日は平日だから仕事があってこんなことしていられない。
だから今日こうしてパーティをするんだ。
「随分豪勢だな…。」
テーブルに並んだ料理の数々を見て、源は感嘆を漏らした。
「頑張っちゃった♪」
だって、次にこうしてお祝いをできるのって、いつになるか分からないもん。
年が明け、1月が終わる頃、私は引っ越す。
だから本当にあと少し。
「食うか。」
「うん。」
部屋の電気を消すと、部屋の中は闇に包まれた。ケーキに刺した蝋燭の灯りが優しい。
シャンパンが入ったグラスを持ち上げ乾杯をすれば、軽やかな音が響く。
口に含もうとグラスを口元に持っていったとき、チャイムが鳴った。
「……お客さん?」
「…宅配便とかじゃねえの?」
部屋の電気をつけた源が玄関に向かう。
(すごいタイミング…。)
玄関に行った源がなかなか戻ってこないので、気になって向かうと、源は難しい顔をしていた。
その足元には、1つのダンボール。
「…源?」
「陽萌…。」
生憎、24日と25日は平日だから仕事があってこんなことしていられない。
だから今日こうしてパーティをするんだ。
「随分豪勢だな…。」
テーブルに並んだ料理の数々を見て、源は感嘆を漏らした。
「頑張っちゃった♪」
だって、次にこうしてお祝いをできるのって、いつになるか分からないもん。
年が明け、1月が終わる頃、私は引っ越す。
だから本当にあと少し。
「食うか。」
「うん。」
部屋の電気を消すと、部屋の中は闇に包まれた。ケーキに刺した蝋燭の灯りが優しい。
シャンパンが入ったグラスを持ち上げ乾杯をすれば、軽やかな音が響く。
口に含もうとグラスを口元に持っていったとき、チャイムが鳴った。
「……お客さん?」
「…宅配便とかじゃねえの?」
部屋の電気をつけた源が玄関に向かう。
(すごいタイミング…。)
玄関に行った源がなかなか戻ってこないので、気になって向かうと、源は難しい顔をしていた。
その足元には、1つのダンボール。
「…源?」
「陽萌…。」