あの加藤とあの課長
「確かー…、32? でしたっけ?」

「うん。」

「そっか、増田ちゃんは僕らよりも年下だもんね。」



その晋ちゃんの言葉を聞いて、少し納得した。


私と源が6つ違うから、私の2つ上の晋ちゃんは5歳差。

私の2つ下の増田ちゃんからしたら、8つも離れてるんだ。


(そう考えると、源って結構年なのかも…。)

1人納得する私に、増田ちゃんがズイと詰め寄った。



「それでなんですけど。」

「う、うん?」

「そういう話とか出てないんですか?」

「そういう話…?」



キョトンとする私を他所に、晋ちゃんは察しがついたようで。



「あ、それ僕も気になってた。」

「遠距離だって乗り越えたわけですから、一応!」

「一応って、増田ちゃんねぇ…。」

「で、実際どうなの?」



苦笑する私に詰め寄る2人。

その目は爛々と輝いていて、正直少し怖い。



「どうもこうも…、何の話?」

「だーかーら、結婚とか! ないの?」

「………へ。」



け、けけけけ、結婚!?



「ないないない! 全然、欠片も!」
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