あの加藤とあの課長
今度こそ負けない絆を
「おかえり!!」
仕事帰りに空港に源を迎えに行くと、少し嫌そうな顔をされた。
「ただいま。」
「何、その顔。」
「お前、今何時だか分かってんのか?」
「午後7時!」
「今日、平日だろ? 疲れてんのに…。」
疲れなんて、源に会えると思ったらぶっ飛んだのに。
相変わらず、源は過保護だ。
「……おかえり。」
ダメ押しでもう1度繰り返すと、困ったように笑って言って、私を抱き締めた。
「ただいま。」
たった1ヶ月。
されど1ヶ月。
長かった。この腕が恋しかった。
「帰ろう。」
「…あぁ。」
キャリーケースを引いていない方の手で、私の手を握ってくれる。
こうやって、一緒に歩いていく。
隣に源がいる。それだけで、幸せ。
「課長代理、お疲れ。」
「うん!」
あれから、まだ1度も社長からの呼び出しはない。
本当は何か言われるんじゃないかと思ってたんだけど…。
源が帰ってきた今、これからが正念場。だと、思う。
仕事帰りに空港に源を迎えに行くと、少し嫌そうな顔をされた。
「ただいま。」
「何、その顔。」
「お前、今何時だか分かってんのか?」
「午後7時!」
「今日、平日だろ? 疲れてんのに…。」
疲れなんて、源に会えると思ったらぶっ飛んだのに。
相変わらず、源は過保護だ。
「……おかえり。」
ダメ押しでもう1度繰り返すと、困ったように笑って言って、私を抱き締めた。
「ただいま。」
たった1ヶ月。
されど1ヶ月。
長かった。この腕が恋しかった。
「帰ろう。」
「…あぁ。」
キャリーケースを引いていない方の手で、私の手を握ってくれる。
こうやって、一緒に歩いていく。
隣に源がいる。それだけで、幸せ。
「課長代理、お疲れ。」
「うん!」
あれから、まだ1度も社長からの呼び出しはない。
本当は何か言われるんじゃないかと思ってたんだけど…。
源が帰ってきた今、これからが正念場。だと、思う。