あの加藤とあの課長
ポストのロックを解除できるなんて、相当見られてる。それも、前から。

部屋に入りベッドの上で胡座をかきながら考えを巡らせていた。


昔から何度かストーカーされたことはある。

その犯人は大抵元彼とか、ちょっとした顔見知りとか。


あとは…、一夜だけの関係を持った人とか。



(直人…はたぶんないし。)


なんだか別れ際、すっきりしてたもん。あと…、思い当たる人…。



(最近は誰とも寝てないし…。)

首を捻るも、その答えは見つからない。



「ん~…。」



思い当たる人もいなければ、答えも見つからない。

慣れがあるおかげでこれといって恐怖はないし、放っておけば向こうも諦めるだろう。



「よし、寝よう!」



一応チェーンはしておいたし、戸締まりも確認したし。

問題はないはず!


そう完結させて、私は布団の中に潜り込んだ。
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