黒(クロ)
あ、香世だ。え?来るの早いね。まだ授業すら始まってないのに



『んー。どーぞー』


「お邪魔しまー……すぅ?ちょ、ちょ、ちょ!縁ちゃん!そんな格好でソファーに仰向きで寝ない!膝たてない!パンツ見えてる!」


『うるさいー。色魔みないな顔してるくせに赤くなるなよー。たかだかパンツだ。香世しかいないんだからいいじゃん。』


「女の子としての恥じらいを持ちなさい!!」



とはいいつつも、香世こと俺はガン見。

いや、だってみなさんわかります?顔めっちゃかわいいし、スタイルもいい。そのスタイルを惜しみ無く全面に出してさらにスラッとした綺麗な足がかわいらしいスカートから伸びてるんだよ?

それだけでも赤面しそうだよ。なのにパンツ丸見え!!

いや、かなしきかな男のサガ。見ちゃうよね。ガン見ですよ。なんとも色気のある黒のレースのパンツ。しかもきっとあれは横がリボンで結んであるタイプ。ちょ、朝から刺激が強いって……



『座らないのー?うんとこしょっと』


「あ、うん。座るよ。どこ座っていいの?てゆーかからだ起こすのにその掛け声は…」


『どこって、んー私の隣か向かいのソファー。』



さて、どうしたものか。俺は試されてるの?

隣座っていいの?そんな魅力的な格好してるのに?!

え?間延びした言い方がなくなってる?だってそろそろめんどくさくなってきたからね!許して!

そんなことより!どこ座ろうか。ここはやはり向かいだよな。

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