黒(クロ)
『んでー?なぁに?』


「ん。じゃーさっさと話そうかー。まず、縁ちゃんが思い描いた通りになったのかな?」


『おぉ?笑ってるの気がついちゃった?そーね。拉致されることも予測済み。まぁどこに拉致されるかは知らなかったけど。鬼灯は甘いから。考えてた通り、1ヶ月ほどで顔と名前が割れた。怯えてやめるのは考えてあったよ』



ふむ。やっぱりか。俺が思ってたのとおんなじ。

でも、甘い……かぁ。そうだな。この世界にいるわりに甘い。女にてを出すな、薬にてを出すな、一般人にてを出すな、武器を使うな。

甘いな。この世界は生きるか死ぬかで、手段なんて選んでられない。


そして、足組むのやめて縁ちゃん!フェロモンやばいって!!意地で表にはださないけどね!



「そっかぁ。じゃああの二人は?どうしてはちみつは一人もいなかったの?血は落ちてる、付いてるのにどうして血の臭いはついてなかったの?

どうして縁ちゃんは俺に連絡先教えてくれたの。」


『うぇー……質問多いー。全く…あ、ジュース飲んでいい?あ、アイスも食べたい。』



いや、ちょっとマイペースすぎやしない?

最後のとことか少し真面目な雰囲気出したんだけど?

聞いたわりにもう飲んでるし食べてるよね?んで、ここなんでこんなに整ってるの?最早生活できるレベルだよ?



『あーんで、あの二人?まぁ仲間かなぁ。ちなみに2人じゃなくて3人ね。なんで1人もいなかったかは、3人目が連れていったから。誰も怪我してない。はちみつが思ったより馬鹿で仲良くなって傘下にした。

血は血糊だからね、ちゃんと血の香りはしなかったか。改善の余地ありかぁ。

連絡先のことは、私がお前を気に入ってるからー。これで満足?』

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