黒(クロ)
『は?』


「え?」



うそだろ。口に出ちゃってた?そんな恥ずかしい失態ってたい。実際に惚れそうなわけじゃないんだよ?!

と、弁解しようとしたら、



『んんー……寒い……』


「……うたた寝してたの?縁ちゃん。カーディガン貸そうか?」


『んむ。借りる』



そうだ。何故か寝起きのような反応。いや、話してたときから眠そうではあったけど、うたた寝にしたら早すぎた。

そして、空調が寝ていたせーなのか寒く感じられたようだ。

そのため俺の着ていたカーディガンを貸したところで気がついた。


あれ?これって縁ちゃん背低くないけど俺よりもちっさいから着たら萌え袖?プラス彼カーディガン?からのスカートギリギリ見えるライン……自分の首閉めてしまった。

いや、ソファーで寝なければいいんだ!ベッドならタオルケットがある!



「縁ちゃん、移動しよう?ベッド行こう?ここじゃ良くないよ。」


『むぅー……やだー。眠い。もうここで寝る。そんなに移れと言うなら香世が、連れてってー』



だいぶ我が儘になりましたねお嬢さん。

連れていけゆーても抱えるしかないじゃないか。いやいや、こっちに手を伸ばしてこないで。なんでキャラクター変わってるの?!

手を伸ばされたら引き受けるしかないじゃんか。

あぁ、俺のキャラクターも総崩れの音がする。

でもかわいいし、美人だし……まぁいいや。ってなりそうで俺は怖いよ……
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