黒(クロ)
「だめだよ。俺襲っちゃうよー?いいのー?」


『香世は私に勝てるほど強くないからへーきー。それよりはやくー眠たいよ』



なんて、わがまま。そしてグサッと来てますよ?きてますよ?

そんなにはっきり言わなくてもねぇ?まぁ事実だから仕方ないんだけど……



「はいはい。仰せのままにー」



俺はそう言って縁ちゃんを抱えた。


……え、待って軽くない?そんなに細すぎないのに軽くない?縁ちゃん確かに細いけど、太ももも少しむちっとしてるし、ただ細いんじゃないよ?しなやかだし、女の子らしい体型。

もう少し重いかと思ったら軽い。え、中身入ってないんじゃない?



『むふふー、ありがとーかよちゃーん』


「うぉ?!ちょ、すぐだからほっぺた擦り付けないで!俺男だよ?!縁ちゃん綺麗だからドキドキするんだよ?!」


『チッ。うるせーな。人が気分良くお礼いってんだからどういたしましてでいいんだよ。眠いんだよ』


「すいません。申し訳ありません。ごめんなさい。」



こえぇ。怖いよ。

大きな声出してすみませんでした。申し訳ございません。と、心のなかで唱えながらベットに下ろしタオルケットを掛けた。


さて、これから俺どうしたらいいの?え?帰っていいんだよね?

じゃあとりあえず帰ろうか。なんかまだ色々解決してないような気がものすごくするけど。
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