御子の恋
シークレット9 颯太…との別れ
颯太から逃げろ Sakura Side
…赤雷、白炎、蓮が空に行き、豆粒みたいに見えて居なくなった。
さて…この子をどう説得しようかな⁇
「さくら…。何したの⁇」
いきなり電話をしたから颯太は戸惑う。
「別に…。あんたには関係無いだろ…。う…。」
身体中痛みだし、うずくまった。
『さくら…。大丈夫⁇』
久留が心配する。
「平気…。龍になれるか⁇」
『うん…。平気だけど…さくらは⁇』
「久留に乗る。それしか方法が無い……。ハァハァ…。」
身体痛ってぇ…。
やりすぎだよなー⁇颯太。
「さくら…。おいで⁇」
「あんたのトコには行かないよ……。久留‼」
私の合図で久留が吠える。
颯太は襲いかかると勘違いしたのか、腕を顔前にバッと出した。
今だ‼
久留は、全身水色の鱗をまとう龍。つまり…水龍だ。
私は久留の背中に乗る。
久留がでかい翼を広げ、バサバサと仰いだ。
颯太が小さくなる…。
颯太は叫んだ…。
「戻って来い‼さくら‼そいつ等と居たって意味無い‼」
ふざけんな…。
「先にパートナーに手を出したのは誰よ⁈それを恥じらいなさい‼久留‼いくよ‼」
私も負けんとでかい声を出した。
颯太は凍りついたように動かない。
ざまぁみろ…。
ゲゴッ…。痛ってぇ…。
颯太を見るために後ろを見た。
行動はえ…。
もう追いかけてる…。