御子の恋
私はポッケから携帯を出した。
蓮を探す。
蓮に掛けた。
ワンコールで出た。
“さくら⁈沙羅と風花でお前の家に居るぞ⁈何処に居る⁈”
チッ…めんどくさいトコ居るな…。
「颯太がそっちに向かうだろう…。だから…花が丘公園に来い‼」
”わかった‼今すぐ行く‼“
プチッと蓮が切った。
「久留‼花が丘公園に向かえ‼」
『いつに無く焦ってるね。落ち着きなよ。さっきの会話聞いて居たから。知ってるよ。』
あんたがマイペース過ぎんだよ…。
『颯太…。ムカつくな…。さくらを…主に手を出すなんて…。』
久留がポツリと怒り交じりの声を出した。
久留が…怒ってる…。
ほんわかな久留が…。