御子の恋


私は沙羅を保健室のベッドに寝かせた。


「さくら…⁇分かったって⁇」


私は、風花に電話で、真鍋香織の正体が分かったと伝えた。更に保健室に居るとも伝えた。



「沙羅が起きてからにしよう。後少しで目覚めるが…。」


五分後…。



「…ん…。」


沙羅が目覚める。


「起きた⁇大丈夫か⁇」


「こ…ここは…⁇」


ボケッとした顔で私を見る。


「保健室。あんた倒れたんだよ。聞いたんだろ⁇」


「…う…。嘘…だよね…⁇」


「どういう事⁇」


話が読めない風花は苛立ちを抑えられないようだ。



私は、片っ端から説明してやった。



「そんな事が…。」


風花は放心状態。


沙羅は今すぐに泣き出しそうだ。



「沙羅…風花。これは事実だ。あいつは…真鍋香織は…サキュバスだ…。」



二人は目を大きく開く。



「サキュバス…って…魅惑の使い手…⁇」



「当たり。それだけじゃない。その相手の中に一番居る相手を消す。」

「居たのは…沙羅…。」


私は風花の言葉で頷く。



「自分の物にしたいんだろう。」


「蓮はオモチャじゃないわ‼」


「それを分かってんだよ‼沙羅‼ダメだ。やっぱり思い出せない…。」


「モヤモヤ⁇」


沙羅の言葉で頷く。








…つい最近会ったような…会ってないような…。











あの子じゃないよなー⁇








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