御子の恋
…気付けよ…さくら…
風花と香織が帰ってきた。
「沙羅…まだ暴れて居たの…⁇」
恨みの目で見る風花。
そんな目で見んな…‼
「仕方が無い。あーしたら落ち着くまで待つしか無いだろ…⁇」
また溜息のさくら。
「蓮。」
コソッと耳打ちする香織。
「告白したの⁇」
……はぁっ⁈
いきなり香織のところを見たので戸惑いを隠せない香織。
「違ったの…⁇何か…見て居たからさ…。」
サキュバスであって気付くのがはえーな…。
俺は不安になって居た事を話した。
「なるほど…。確かに崩れたく無いよね…。でも話さないままずっと過ごす気⁇さくらが他を好きにならないとしても…チャンスはあまり無いかもよ⁇」
…えらくご機嫌だな…。
大威張りしてんの…マルバれだぞ…香織…。
「言いなよ。当たって砕けろでしょ⁇」
「簡単に言うな…。お前とは違うんだよ…。てめぇに何が分かる⁇」
「簡単に言ってないよ。さくらを見なよ。」
俺はさくらを見た。
風花とじゃれ合ってるが…何処か落ち込んでいるようだ。
「さくらから聞きな。あたしから言う話じゃない…。」
香織は立ち上がり、さくらと風花の元に向かった。
…何を聞きりゃいーんだよ…⁇
今更⁇
でも…暗いさくらをほっとけないな…。