御子の恋
「あいつ…颯太とはね…。元彼。」
移動して居る間に話している。
やっぱな…。って聞いたわ…。
「颯太は…。最低だ。」
「何があった…⁇」
「私ね。颯太に逃げるために家に引きこもって居た。だけどあいつ…追いかけて来てさ…。」
「うん。」
「いきなり家に入った途端に、私をかばった狼…ウルフは…パートナー。ウルフは…。」
さくらはしゃっくりを起こしてる。
「無理して言わなくて良いよ。」
さくらはそれを拒む。
「ウルフは…颯太に八つ裂きされた。私をかばってね…。それ以来あいつから避けて居た。」
「…目の前か…⁇」
さくらは頷く。
「そうだよ…。颯太の目は笑って居た…。私は血の気がサーと引いたんだ…。」
「何でココに…⁇」
「知るか…。私に知った事か…。それじゃな…。」
「さくら…。抱えみすぎんなよ…。」
さくらはヒラヒラ手を振った。背中を見せながら振った。
あぁ…やはり好きだ…。
どうしようもない…。