御子の恋
「気に入ったの。あなただけなのよ?メニューにあったティーを出すなんて。」
「たまたまですよ。」
「そんなわけ無いでしょう?決めたわ。深雪をアルバイトさせなさい。」
勝手に決めんな…バカ。
「はい。キルシュ様。」
執事は深々と下げる。
「…深雪。」
あの男が…話し掛ける。
私の背筋がゾクとした。
嫌だ…嫌だ…
私は店を出るように出て行った。
あの事が…フラッシュバックしそうだ…。
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