御子の恋
こいつか…。
頭はバカデカイ。カマキリみたいに三角の頭だ。目は、キラキラ輝く。
腕…には鎌がついている。
おそらくアレで攻撃だろう…。
体は…犬並みの体型だ。
「誰ですか?」
「フン…。我が名はミャーナ。」
ミャーナ?
「意味は…。」
「わかって居ます。闇を司る者。」
「んな?」
蓮は驚く。
私は蓮を突き飛ばしたから…。
「危険です。下がっていてください。ミャーナ…目的は何ですか?」
私はミャーナを睨む。
「貴様が目的。深雪…いや…さくら…。」
……。
「ふざけんなっ!!さくらって誰だよ!!深雪は深雪だ!!」
蓮が怒る。
「蓮。この際だから話します。私の本名は…“葉岡 さくら“(はおか)。」
「葉岡…さくら?あの伝説の御子…?」
「イエス。もう敬語はいいや…。めんどい。」
「あの……。」
「何よ?蓮まで離れるんでしょ?離れたければどうぞ。」
「意味分からん。」
「皆離れるよ。」
私は蓮に向かって不気味な笑顔を出した。