御子の恋
深雪…いや…さくらは俺に向かって笑った。
だけど…その笑顔は辛そうだった。
皆、葉岡と聞いただけで離れて行くせいだろう…。
俺の胸がズキンと痛んだ。
俺には…沙羅が居るのに…。
でも…沙羅と居る時の感情じゃない…。
「ミャーナ…。」
さくらがミャーナっての化け物に話す。
「聞かんぞ。リーフストーム(草の嵐)!!」
葉がたくさん渦巻く嵐がさくらに襲いかかる…。
さくらの頭にバカデカイ桜の花がついていた。
「…炎神の御子…ファイヤ アリーナ。」
さくらは御子の力を解放した。
髪は燃えるように真っ赤に染まり…着物は…炎をもたらすような感じだった。
「…フレアドライブ(炎の突き)。」
リーフストームに向かうさくら。
「無茶よ!!」
梨花が止める。
さくらは…リーフストームに巻き込まれた…。
…と思いきや…ミャーナに激突した。
草は…炎に弱い。
ミャーナは効果抜群のため、大怪我を負う。