御子の恋
「おそらく…化け物を呼ぶものだろう…。炎王の翼を持つ…フェリックス…。すべてを浄化する力を持つ…ユニコーン…。」
あらゆる魔法陣をベラベラ喋る。
全部…ここに居てはいけないものばかりだった。
「風花…。バカな真似をしようとしたのね…。ほんと…バカな子…。」
風花?!マジかよ?!
「行こう。行き先は分かったよ。」
その目は自信満々だった。
「行き先は…十階の…書省室よ…。」
書省室…?
「行きながら話すよ。まずは急ごう。」
さくらは一部の魔法陣を持って歩き出した。
ここは…四階。