御子の恋
「あなたは…秘書を生き返らすつもりですね?」
はぁっ?
「そうだ。」
肯定する社長。
「あの放火。あなたがやったのでしょ?犯人はあなただから。」
「フン…証拠は?」
「今自首しても意味あるわけない。時効だからね。」
「証拠は?」
「ない。」
キッパリ?!
「あるわけない。サッサと返して。」
手を社長に伸ばす。
「ダメだ。私の計画を邪魔する気?」
「そうだよ。邪魔する気だよ。」
冷たい…。
「ふざけるなっ!!ここまで来たんだ!!あいつらだって望んでいる!」
「だからって大切な人を傷つけることは許さない!!あの人達は望んでない!」
「うるさい!望んでいる!!黙ってろ!」
「望んでない!!未来を持つ子供を殺して言い訳無い!」
言い争い…すげ…。
「うるさい!!やるといったらやるんだ!」
「あの人達に聞いた。死人に口は無し…って言われる。だけど…私はそれを読み取れる。あの人達は望んでない!」
「嘘つけ!」
「だからって人を殺して言い訳無い!!私からあなたは殺せるよ。だって…あんた…今…梨花を殺したろ?」
え?!
「蓮が呼ぶ前だよ。社長がやって来ていきなり梨花を殺したんだよ。なんて言ったと思う?あいつは?」
「…知らない…。」
「“器に似合わない”ってな?生贄にするために親友を殺したんだ!!こいつは!!それだけは許さない!!」
こんなに怒ったさくらは初めてだった…。
無二の親友を殺された…。
苦しいだろうな…。
「あなたは…罪を犯した。その代償を払ってもらうよ…。“終身の刑”に任命する。」
「貴様がやれるか?」
「やれるよ。私はプリンセスランクよ。あんたよりは上だよ。」
冷たい……さっきよりも……。