御子の恋
「甘過ぎよ!!」
「お嬢様。オススメですよ。」
別の執事が言う。
「…確かに甘過ぎですね。」
皆はビックリして、私を見る。
「バランス的には良いです。ですが…人には好みがありますよ。」
私は怒鳴った女を睨みつける。
「あんた!!私が誰か知っているわけ?」
「“お茶の女王”と言われた…キルシュ。」
「そんな口…黙らせなさい!!」
「私はあなたに言っていません。どうしても…と言うなら…レモンを入れてみたらどうでしょう?」
「レモン?」
執事が言う。
「イエス。レモンです。試してみる価値はありますよ。」
私はアドバイス入れた。