御子の恋
シークレット7 さくらの真実
さくらの家族について…
「私の事を…兵器にか見てない人は嫌いよっ!」
はあぁあ?!
「いつ言ったよ?そんな事を!」
「みんな…望んで無い。私が生きる事なんて…。」
「そんな訳無いでしょっ!」
風花が反抗。
「もう…騙されないんだからっ!」
さくらは、鎌を振りかぶった。
ヤバイ!!
俺は瞬時に刀を出し、防御体制。
ガキンと鎌と刀がぶつかり合う。
「蓮。あんたに用は無いの。あるのはそこの馬鹿者だけよ。」
それじゃ殺すって言うようなもんじゃねぇかよ!!
「あのなぁ!!言ったろ?!お前人殺しは嫌いだってな?」
「そんな事を言ってないよ!!望むのは人類滅亡!」
「そんな訳ない!」
さくらは…一部笑った事ある。作り笑いに見えなかった。
あれは…桜にも太陽にも負けない笑顔だった。
俺はもう一度見たい。
「じゃ…ヤれば?そんな事をしたら、梨花悲しむだろうな?」
ハッとさくらは気付く。
「梨花…?居ないんじゃ…?」
「確かに、この世界には居ない。だけどな。」
俺はさくらの胸を指差す。
「お前の中…さくらの中では梨花は居るんだよ。無二の親友だろう?」
俺は一言一言ゆっくりと話した。
さくらの目に涙が浮かぶ…。
違う…涙を見たいんじゃない…。
笑顔を見たいんだよ…。
「笑えよ。笑って…?」
「笑う……?」
かすれるさくら。