御子の恋
シークレット8 目の前から消えるさくら
蓮…ゴメンね…Sakura Side
颯太…諦めてくれると良いが…。
何しろ諦めるのが嫌いなガキ。
私は寮室の205号室に居た。
上級ランクは寮に泊まるか…家に居るかだ。
どっちにしろ一人なので、寮室を選んだ。
「あははは。」
「何でココに居んの?風花。蓮。」
シンプルのピンクテーブルに寄りかかり、腰に手を添えた。
「いーじゃん。」
「一人よりも三人だって。」
二人はハモりながら、言った。
「やれやれ…いーけどさ…蓮。あんたに寮室あるだろ?」
「あれ?聞いてねぇの?プリンセスさんに、プリンスは入るんだってさ。」
何で“さん”?
聞いてねぇし…。
「初耳。だけ…。」
プルルと携帯が鳴る。
ウゲッ…颯太。
ディスプレイには”颯太“。
「もしもし…。」
『さくら?いー事教えてやろっか?」
嫌な予感…が…
『彼奴らを殺したく無いだろ?』
当たるのね…。
「操るつもり?」
いつの間にか隣に居る二人。
『やだなぁ…違うよ。僕が殺すのさ。』
「無理だね。あんた…じゃ…まずチームと戦いなよ。」
『チーム?』
「そうだよ。何回やるかはあんた自第。」
『面白そう…いつからだい?』
「いつでも来いよ。バカ。」
私は切る。
「…あいつ…嫌な予感…するな…。」
私は蓮に頷く。
何考えてるんだ?颯太…。