御子の恋
「どういう意味だよ?!」
『意味なんかありゃし無いよ。そのままさ。消えたんだ。』
久留は苦しそうだ。
『私達はさくらを探して居るの。あの子だから、きっと私達に迷惑をかけたくなかったのでしょう。』
白炎が言う。
確かに…さくらならやりかねない。
『だが、我らはどうしても納得せんのだ。だから、さくらを知ってる貴様に聞いたのだ。』
と赤雷。
成る程。
「家は?」
『?家?あぁ!!屋敷ね。あそこはもぬけの殻よ。』
と白炎。
はっ?
何で?風花居るだろ?
『忘れたの?風花は寮だよ。』
と久留。
…すっかり忘れていた…。
「後は…彼奴の家か……。場所は知ってんのか?」
『知らん。』
と赤雷。
きっぱりかよ?!
その時、コンコンと、窓を叩く音。
俺たちは窓を見た。
…?鳥?