虹色レンズ

友達

「…ここなら大丈夫」


ついたのは理科室。


ひんやりとした空気に薬品の匂いがほんのりした。


「…あぁ。お前、理科係か」


私が抱えていたレポートを見るなり、神野が喋る。


「あ、ええと。さっきのみた?」


あのキスシーンを。


「うん。実紅と乃木くん」
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