虹色レンズ
放課後は体育祭の準備でわいわいしてる。


教室から窓を覗けば応援団が練習していて。


その中に神野をみつけた。


遠くからでも目をひく。


「あーあ。パン食い競争したかったなー」


「人数オーバーだったね」


なんて、会話しながら雪菜とお菓子をつまむ。


「…朝名さん?」


後ろから聞こえた声に振り向くと、


ふわふわな髪に潤んだ大きな瞳。


あ、あ、東さん!?
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