虹色レンズ
足音がなくなったのを確認して外に出た。


体育倉庫が薄暗かったから目が眩む。


『それならいいけど━━━━━』


さっき、実紅ちゃんは何を言おうとしたんだろう。


なんて疑問も


「朝名ー!ダッシュー!」


遠くから叫ぶ先生の声に振り払われ。


「はーいっ」


思いっきり返事をすると、駆け足でグラウンドに戻った。
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