MIX
「コンコン。」
「っ!?また勝手に窓から入ってきて!
玄関からきてよね!」

幼なじみのセツが窓から顔をのぞかせてきたのだ。

窓を開けると、満面の笑みのセツが部屋に入ってきた。


まさかさっきの聞いてないよね?


セツは私が持っていた絵葉書を見て言った。

「いーじゃん。こっちのほうが近いんだし。」

セツはお隣さんで、窓のほうが近かったり。

「あっ!卓也の絵じゃん!
今度は川かぁ。」

この様子だと私の独り言、聞いてないみたいだね。
胸をなでおろしつつ、話を変えた。

「セツ、お誕生日おめでとう!!」

私は今日買いに行ったセツへのプレゼントを渡した。


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