雪女の初恋

わたしは、この時間、休み時間は特にすることがないから
毎日勉強をしている。
もちろん今日も。
とりあえず次の授業の予習をする。
そして、何がおもしろいのか分かんないけど
クラスの派手系の男子が、わたしを見ながら騒ぐ。

「うっわ。雪女のヤツ、勉強始めたし。きめぇ～っ…！なぁ、川瀬？」

「あぁ。」

うるさいなぁ。
勉強するだけで、なんでこんなに言われなきゃいけないの？
でも、こんなこともあろうと耳栓を持ってきてみた。
きゅっ。
はぁ～。わたしだけの世界、なんて落ち着くんだろう。
きっと周りの人たちは、わたしに対して何か言ってるんだろうけど
聞こえなければ、何も気にならないから、こっちのもん。
さぁ。勉強の続きしよーっと。