雪女の初恋
「俺、雪女が好きだ。付き合え。」

雪女は何が何だか分かっていないようだった。
まぁ、これが初会話だし無理もねぇか。

「ちょ、川瀬ぇ~。冗談キツイって。」

クラスメイトの芽衣が苦笑いをする。
けど、俺は本気だ。

「冗談なんかじゃねーよ。」

「は…美桜は?」

美桜は隣のクラスの女子。一昨日、告白された。
なのに、俺が雪女に告白したから、明らかに芽衣はキレていた。
あぁ、めんどくせぇな。

「川瀬、美桜の告白オッケーしたんでしょ!?」

「今は、美桜より雪女と付き合いたいってだけだけど?」

「さ…最っ低!!」

芽衣は教室を飛び出た。
多分、美桜のところに行くんだろうけど。

「んで、雪女。返事言えよ。あぁ、ちなみに美桜とか気にすんな。」

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