“スキ”の表し方
帰り道。
「壱香、なにかいいことでもあったの?」
「え、なんで?」
「さっきからニヤニヤしっぱなし」
「そんなに!?」
「気持ち悪いくらいに」
「あのね、実は・・・」
私は唯の耳で囁いた。
「先生と付き合うことになったんだ」
私は唯の耳から顔を離し、唯の顔を見た。
唯はぽかんと口を開けていた。
「唯?」
すると唯は私に抱きついてきた。
「きゃあああああああああああ!
ほんとに!?え、なんで?
私が壱香を探してる間になにがあったの!?」