“スキ”の表し方



するとクラスの女子が騒ぎ始めた。



「あれ、尾崎くんじゃない?」



「誰に用だろ?」



「やっぱ、かっこいいよねー」



ゆりちゃんは私をイスから立たせると、ドアのところに連れて行った。



ドアのところには1人の男子が立っていた。



「はい、どーぞ!」



ゆりちゃんはポンっと私の背中を押した。



「っわ!」



私は押された勢いで、転びそうになった。



するとドアのところにいた男子が私を支えてくれた。



「あ、ありがと・・・・ございます」



私は恥ずかしくて俯きながらお礼を言った。



「如月さん・・ですよね?」



「そうですけど・・・」



「あの、話があるんですけど」


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