“スキ”の表し方


急に顔が熱くなった。



「やだ・・・、壱香顔真っ赤だよ?」



「へ?」



私はほっぺに手を当てた。



熱い・・・・・。



「うむ。
これは後日また集まる必要だありますねっ!
壱香ちゃん尋問のために!!」



「何、尋問って!」



「先生とどうイチャイチャしたかの尋問」



ゆりちゃんが真顔で答えてきた。



「そ、そんなっ、イチャイチャなんてしないよ!」



私は全力で否定した。



だって仮にも学校だし。



他に生徒だっているはず。



イチャイチャなんてできないよ。



「いいから、いいから!
絶対聞かせてよね!
これが私の元気の源になるんだから」



「そうですか・・・・・」



結局私たちは4時間くらい語っていた。



2人と別れて、私は1人で家に向かった。



少し涼しい夜の夏風が私の横を通り抜けていった。





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