“スキ”の表し方
先生が私の方を向き、
ほっぺをつまんできた。
「へんへい、いはいー」
「何言ってんのか分かんねーよ。
・・・・ケガ、してないか?」
「先生が守ってくれたから、平気だよ」
「よかった」
・・・・・・・・・・・。
先生と目が合ったまま、
体がかたまってしまった。
「なんでお前、
俺の生徒なんだろーな」
先生がぽつりと呟いた。
「先生?どうしたの?」
私が先生に聞くと、
先生は私の髪を撫でた。
私はドキドキが止まらなかった。
心臓が破裂する勢いだった。